ごあいさつ

浦河大会大会長  川村敏明先生 浦河大会大会長 川村敏明先生

大会テーマ
「精神障害リハビリテーションと地域再生」
-変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから


精神科医療福祉が全体として入院医療中心から地域での暮らしを中心とした支援へと移行しつつあり、精神科リハビリテーションがますます注目されてきているなかで、日本精神障害者リハビリテーション学会を浦河で開催できることを、大変うれしく思っています。
第18回浦河大会では、大会テーマを『「精神障害リハビリテーションと地域再生」-変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから』としました。
精神科リハビリテーションに期待される医療体制の充実と退院促進や就労支援を含む地域生活支援の課題は、一方で深刻化する地域社会の崩壊や弱体化という問題を抜きには考えられなくなっています。現在、医師や看護師の不足、医療資源の都市集中などによって、医療の“無為地区”が増え、日本の各所で地域医療の崩壊が叫ばれていますが、それは精神科医療も例外ではありません。そのなかでも、北海道は平成14年度の患者調査によると人口に占める精神障害者の割合が全国で最も高い地域となっているとともに、経済環境の悪化によって企業や事業所の撤退が加速度的に進行しており、過疎地域自立促進特別措置法に該当する過疎地域が道内市町村の7割以上を占めるようになっています。
過疎地である北海道浦河町は、経済規模の縮小や、先住民であるアイヌの人たちが居住している割合が最も多い地域であることを含めて、様々な課題と可能性が凝縮されたところでもあります。そのなかで、今から30年前に、この地から「過疎も捨てたもんじゃない」「べてるの繁栄は地域の繁栄」をスローガンに、べてるの家に象徴される当事者を中心とした活動がはじまりました。そのときにメンバーの間でよく話し合っていたことは、病気を持っている自分たちもまた地域の苦労や課題を担っていく市民のひとりなんだということです。そのことの実践として、SSTや当事者研究、病院からの医療福祉支援などを活用しながら、当事者が主体となって会社を立ち上げて商売に乗り出し、行政や地域の人達と一緒にイベントを催したり、地元の小中高校の授業づくりに参加したりと、様々な取り組みを行ってきました。その意味で、当事者のリカバリーと地域の再生はまさに車の両輪なのであり、地域での医療福祉体制の充実は街づくりの課題そのものなんだと思います。
浦河大会では、全国からお集りになる専門家の方々、当事者、家族と共に、この地域に暮らすの人達にもぜひ参加していただいて、交流を深めると同時に、様々な視点から見た精神障害のリハビリテーションと地域づくりについても、共に考えていきたいと思っています。
「変革は、弱いところ、小さいところ、遠いところから」、この言葉を合い言葉に浦河での出会いと再会をお待ちしております。

 

 

                         浦河大会大会長 川村敏明


更新情報

・大会抄録集PDFをUPしました。
 (10/10/19)
・「参加者、座長・演者の皆様へ」をUPしました
 (10/10/16)
・シャトルバス運行スケジュールをUPしました
 (10/10/13)
・全体スケジュールをUPしました
 (10/09/29)

・参加、演題登録ができるようになりました

 (10/06/23)

・募集要項PDFを掲載しました

 (10/06/08)

・プログラムを掲載しました
 (10/06/08)

・サテライト企画の詳細を掲載しました
 (10/06/08)

・自主シンポジウム募集を掲載しました
 (10/06/08)

・実行委員を掲載しました
 (10/06/08)
・研修セミナーの情報を掲載しました
 (10/05/24)

・浦河大会HPを開設しました
 (10/02/01)